土よう親じかん(「I love you」って言ったら本気にするじゃん!)

昨夜のNHK教育テレビ「土よう親じかん」を何となく観てたんですが、テーマは「 ここがチェックポイント! 子どもの恋愛」でした。

あくまで小学生の親として「 こんな時どう対応する?」とか「 どこまで容認する?」という視点の番組なんですけど、ありがちな性教育的な展開にならないところが実用的で良かったですね。好きな子と2人で遊園地デートしたり、道で手をつないで歩く、ということは可能性としてあり得るという前提です。それを無条件に否定したり、無邪気に肯定するのではなく、親として注意はしているというメッセージは与えよう、ということがゲストの家坂氏( 産婦人科医で日本思春期学会(?)理事)の意見でした。
僕も出来るのはそこまでだろうなあ、という気がします。強く否定の姿勢に出ても、親の前では良い子の振りをされて情報が入って来なくなるだけです。それよりは適度にそういう話題を会話する状況を作った方が良いと思います( もちろんそれでも嘘をつかれてるのは当然と覚悟して)。なんて子供いないのに親になったつもり遊びですけど。。。

さすがにNHKで小学生のセックスは話題に出来ないだろうなあ、と思いましたけど、キスの可能性までは示唆しているので、そこからいつか発展する可能性があると暗示しているわけです。番組中では中学生になって家庭が楽しくないと答える子供は「性行為(確かそんな表現でした)」するケースもあるという文脈でしたが。
さらに家坂さんは、親がチェックする点として、

お小遣いから考えてあり得ない物を身に着けるようなった。
行動する範囲が広がった(近所の町でなくて)。
交友関係が同世代でなく上の世代に広がった。

を挙げていましたが、これって女子のことですよね?ここまで行くと、小学生女子が中高生と付き合っているかその手前の段階ということになってしまいますね( あるいは援助交際を暗示)。「大都市とその近郊」と「地方都市」と「いわゆる郡部」では、生活様式も行動範囲も違うんで一概には言えないと思いますが、携帯電話の登場によって小学生女子の交友範囲や行動は大きく変化していると思います。雑誌・コミックや携帯のせいで恋愛や性の感覚としては地域差は大人が思っている以上に小さくなっている気がします。じゃあ男子は?

当たり前ですけど、同学年の男子と女子が別々にインタビューで出てきたら、どうみても女子の方が雰囲気も大人でした( 中学生へ連続している感じ)。そりゃ男子はゲームやスポーツやコミックに興味が集中していて、セックスや女の裸にも興味はあるでしょうけど(第二次性徴が始まっていたら、マスターベーションもしてるでしょうし、一部の成長の早い子は別ですよ)、人間関係ましてや恋愛なんてよくは考えてないでしょうねえ。あっても単純に「あの子がかわいい、好き」という感じなのでは?「恋のかけひき」なんてことを小学生の時代から考えて友人との話題にしている女子( そして女性)とは違います。
で、先日、道ですれ違った小学生女子2人( どう見ても背の高さから考えて高学年ではない)が喋ってたわけです。

でもさ、「I love you」って言ったら本気にするじゃん!

こんなかけひきというか、政治というか外交を既に実践しているのですね。そりゃ敵わないよね。でも、男子の方も、大人になっても、ゲームやスポーツや読書の方が恋愛より好きな人が多いはず。セックスは時々したいけど人間関係や感情のやりとりなんてメンドクセー、って感じで。お互いに変わらないですよね。