「ホテルメトロポリタン丸の内」と「大丸東京店」


住んでいると東京のシティホテルに泊まることはめったにないのですが、色っぽい話でなくて仕事の都合で「ホテルメトロポリタン丸の内」に宿泊です。
東京駅側の部屋からの眺めは「鉄ちゃん」垂涎の的。東京駅周辺から遠くに東京タワーやレインボーブリッジまでの光景、もちろん僕も大満足です。今のところ、自腹で泊まってもよいホテル最上位ですね。

眼下の東京駅の左側に解体中の「旧大丸」ビルが見えます。現在はその手前の新しいビルに移転してしまったけど、僕はずっと大丸東京店が好きでした。

まだ小学生低学年の頃、「自転車が欲しい」と言ったら父は会社帰りに大丸で注文してきました。初めてのシャープペンシル( まだ千円以上したはずです)も大丸で買って来て、僕は全ての物は「大丸」にあると思ったくらいでした。実のところ、父の仕事場は三越の隣だったのですが、日常の商品を買うには高級すぎたんでしょうね。

そのうちに地元の街にも百貨店が沢山出来て父も定年になると、大丸から遠ざかっていったんですけど、大人になって自分で買い物をするようになると、また利用し始めます。他の店と違って男性サラリーマンにとっては実用的でセンスの良い品揃えだった思います。
「だった」と書いたのは、現在の大丸はプチ伊勢丹というか女性向け高級志向なので、あえて行く必要がないのです。
東京の東側の女性客( あるいは東京駅利用の観光客)を取り込もうとする戦略は正しいのかも知れませんが、もう僕が買う物は少なくなりました。今年亡くなった父も今の大丸に行ったら、「よくわからない」と言って帰ってくる様な気がします。

例年ならこの週末あたりは年賀状作成で気が重い時期なのですが、今年は喪中ということで既に事務作業終了。どうりで今年の12月は気忙しい感じがしなかったんですね。一言に何を書くかで悩まなくて良いし、「毎年喪中だったらいいのに」なんて不謹慎ながら思いました。まあそのうち年賀状なんて無くなるんでしょうけど。